私たちは、獣医療サービスとしての動物病院において、
【健康診断のすすめ ~ジュニアからシルバーまで~】
人医療では、予防医学を第一予防から第三予防まで分けているようです。
第一予防:食事、運動、休養
第二予防:病気の早期発見・治療
第三予防:重症化の防止
・おうちに来たら、できるだけ早めに 、動物病院に健康診断として受診してください。
・身体検査、検便などは定期的に必要でしょう。
・健康診断は獣医師があなたのペットの健康状態を把握し、問題がないかどうかを検討する最良の機会です。
・動物病院の雰囲気を知り、獣医師との関係を築くためだけではなく、
健康なときに病院に行くことで、その場に慣れ、その後の受診をストレスの少ないものにしてくれるはずです。
・混合ワクチン接種時、狂犬病ワクチン接種時、フィラリア検査時など、年に4回くらいが理想的です。
★混合ワクチン接種
定期的な混合ワクチン接種で、ジステンパー、パルボウイルス感染症などの複数の伝染病から、あなたのペットを守ります。
犬の多くは年齢を問わず、伝染病にかかる可能性をもっています。
特にレプトスピラ症は人獣共通感染症として公衆衛生上も重要です。
「動物の保護及び管理に関する法律」でも、混合ワクチン接種は飼い主様の責任の範疇となっています。
★狂犬病ワクチン接種
年1回、4~6月に接種します。
狂犬病予防法という法律で、91日齢以上の犬には接種が義務付けられています。
唯一、はっきりと予防接種が義務化されています。
致死的な伝染病が、本邦で発生しないように飼い主様としての責任を果たしましょう。
★フィラリア検査&予防
年1回検査、5月~12月に毎月予防しましょう。
蚊が媒介する病気で、心臓にソーメンのような虫が寄生し、そのまま放っておくと死に至ります。
まず血液の中に、その病気にかかっている証拠が出てくるので、定期的な血液検査をして調べます。寄生していないなら、蚊の発生する時期に定期的に予防薬を投与します。
★ノミ・マダニ駆除&予防
定期的(毎月1回)に行ないます。
ノミ・マダニはそれだけでも、犬に不快感を与えますし、
また、寄生虫、細菌、ウイルスを媒介したり、皮膚病の原因になったりもします。
月1度の滴下剤や飲み薬の投与をお勧めしています。
★検便
年4回の検便、定期駆虫が勧められています。
ペットの健康を脅かす消化管内寄生虫を調べます。
定期的に便を顕微鏡で検査することで、症状が現れる前に対処することができます。
特に、ご家庭に、幼児、高齢者、免疫不全患者のいらっしゃる場合にはたいへん重要です。
★尿検査
年1回は受けましょう。
尿中の蛋白や糖を調べたり、結晶がないかを検査します。
主に膀胱や腎臓の病気を見つけます。
★血液検査
年1回、3~4月の健康検査のご利用をお勧めしています。
中年齢を過ぎると、体のどこかに異常が出ることがあります。
貧血の有無や、肝臓・腎臓などの状態をチェックします。
早期発見と適切な治療、食餌療法でペットの健康を保ち、寿命を延ばすことができます。
★心臓病検査
8歳以上では年1回の検査をお勧めしています。
特に小型犬では、加齢にともない心臓の働きが悪くなることがあります。
食欲不振や疲れやすい、息がつらそうなどの症状が出る前に、
定期的にX線検査を行ない、早期発見・治療により、寿命を延ばせることが分かっています。
★肥満防止&改善
1歳までの成長期には毎月の体重測定をお勧めしています。
避妊去勢手術後は大きく変化する可能性があるので、要注意です。
肥満はさまざまな病気を引き起こします。
食餌療法、生活改善で万病の元を解消しましょう。
なケア(診療・看護)の提供を行ないます。
ペット(コンパニオンアニマル、伴侶動物ともいいます)が病気から回復するには、
個体自身のもつ治癒力の上に、
その飼い主様による手当てを重ねていくことがもっとも大切だと考えています。
そして、私たちにより提供させていただく獣医療のサポートを加え、
それらが三位一体になって病気に立ち向かうのが理想的です。
ペットは近年コンパニオンアニマルともいわれ、
「愛玩動物」として可愛がるだけの存在ではなくなってきています。
最近では「ライフパートナー」としての認識が強くなってきています。
そのペットたちが健康でいることは、飼い主様方の健康にもつながります。
また、飼い主様が動物、獣医療に対して関心を広げることは、
ペットに最適な環境を与えることにもなります。
当院では動物の治療、予防を通じて、
人が幸せになるためのトータルペットケアサービスを提供させていただきます。